PEOPLE

グローバルワークプレイス事業本部

空間デザイン | 空間デザインコース

髙橋 絵里 2017年新卒入社

髙橋 絵里

の社会の拓き方

ワクワクしている心を、
私は揺らがずに信じ抜く。

フロアから建物まるごと、さらに
まちづくりまで取り組み始めています。

フロアから建物まるごと、さらに
まちづくりまで取り組み始めています。

ビル全体をリノベーションし、人のつながりや交流を生む機能や動線を再設計する。オフィスビルを街へと開き、働く人たちと街も繋ぎ直す。今、インテリアという枠も超えて、多くの企業のオフィスをつくっている一人が髙橋絵里。2024年には新サービス「自社ビル一棟まるごとリノベーションサービス」を立ち上げた。今までコクヨが手がけなかった建築・屋上や外構まですべての設計・施工を行うもので、グループリーダーとしてその推進も担っている。

オフィス街まで“染み出す”ような姿勢で取り組むプロジェクトが最近は増えています。街に開かれたオフィスが当たり前の世の中になって、働く人たちが会社の枠を超えてちょっとずつ関わりあう、そんな有機的なオフィス街をプロデュースしていきたいです。

そんな想いを持つ髙橋の行動は、建物の設計にとどまらない。コクヨ東京品川オフィス「THE CAMPUS」と周辺エリアで年1回開催されている街の文化祭「CULTURE SNACK」をやろうと企画し始めたのも髙橋。オフィスが集積するエリアで働く人たちが主役になれる文化祭にしようと、2024年の第1回は社内の事務局メンバー集めを行い、さらにビラを自ら品川駅前で手配りして出展者を募った。

最初はなかなか認知してもらえず、駅前でのビラ配りもなかなかうまくいかず、心が折れそうになりました。でも、事務局や協賛・協力企業の皆さん、コクヨ社員の協力もあって、不安をよそにたくさんの出展者が集まりました。2025年の第2回になると、協賛・協力企業15社の中で、敷地を提供してくださる近隣企業も出てきたんです。オフィス街の真ん中でDJイベントを開催できたりと、より品川のポテンシャルを感じられるイベントに成長しました。コクヨの社員も大勢が出展してくれています。オフィスを街に開くとか、働く社員が主体になって街と関わるってこういうことなんだという実体験をつくることができています。

フロアから建物まるごと、さらに
まちづくりまで取り組み始めています。
新しい挑戦はいつも多くの
「どうして?」にぶつかる。

新しい挑戦はいつも多くの
「どうして?」にぶつかる。

領域を拡げつづける髙橋の姿勢のベースになっているのは、2019年、入社3年目の途中でアサインされた「THE CAMPUS」プロジェクトだ。自社の品川オフィスを街に開く、大きな実験とも言えるプロジェクト。クライアントワークからは離れ、このプロジェクト専任の設計者の一人として、低層部の街に開いた部分の設計を担当した。

想像もしていなかったことがいっぱい起きました。新しい挑戦の横には、本当にそれをやる意味があるのかという意見がいつもありました。社員の席に使える床面積を削って外の人に開放することにどんな意味があるのか。敷地に花や実がなる木々を植える理由は何なのか、メンテナンスの手間が少ない植栽にどうしてしないのか。そんなふうに問われて考え直すプロセスを、一つひとつ細かく積み重ねていきました。

なかでもプロジェクト全体に最大の問いをもたらしたのが、2020年からの新型コロナウイルス感染症の広がりだった。既に建物の解体工事が始まっていたが、一時、計画は白紙に。オフィスを街に開く意味はどこにあるのか。そもそもの考え方への問いかけも上がった。

数カ月、設計を止めてコンセプトから見直す時間が続きました。皆で情報を整理して、あらためて未来予測の中でコンセプトを整理し、「街に開くオフィス」の設計を再開しました。コクヨのいいところは、ワクワクしちゃう心を持っていて、心躍ることをみんなで後押しする風土があること。問い直したことで、「開く」意思はより強くなっていました。

新しい挑戦はいつも多くの
「どうして?」にぶつかる。
人間として心躍るのは、
どっちだ。こっちだ。

人間として心躍るのは、
どっちだ。こっちだ。

2021年2月、「THE CAMPUS」がオープン。その日の朝、開店直後のコーヒースタンドでプロジェクトメンバーとコーヒーを買って、PARKで語らいながら飲んだときの嬉しさが忘れられないと髙橋は言う。プロジェクト終了に伴い、再びクライアントワークに戻ると、プロジェクトで困難を越えた経験に基づいて、お客様に多くのことを語ることができるようになっている自分に気づく。

新しい取り組みをしようとするお客様が不安に思うところが分かるようになりました。それを汲み取って、私自身の考えを問い直したり、心躍るのはどちらだろうかとお客様と腹を割って話していくことを大事にしています。そのうえで、これは世の中にとって意味がある、こっちのほうがワクワクする、と思うことを起点にすること。それが価値に繋がると私は信じ続けていると思います。私の場合、強い共感者がいてくれると自信が持てるので、初期構想の段階でいろんな人に「これ、どう思う?」と話して、「すごくいいと思う」と言ってくれる共感者をつくっておく。そうすると突き進めたりします。

今やオフィス街のイベントを発案・運営したりもする髙橋からは想像できないが、入社1年目の頃は何をしたらいいか分からず、ただ黙って会議に座っている新人だったという。

ある先輩から「黙って座っていることがあなたの役割じゃない」って言われたのを覚えています。「あなたの役割が何なのか考えて、探してみて」と言われて、待ちの姿勢だった自分に気づきました。あ、もっと自分からアイデアを出してもいいんだと思えて、会議で少しずつ話せるようになったんです。それを積み重ねていくうちに感覚が掴めて、イベントを企画してみようとか、新しいサービスを立ち上げてみようと思えるようになった気がします。「だれかがやる」という感覚はもうなくなりました。いつも「自分でやってみる」っていう感覚でいます。