CEO MESSAGE

律協働社会」実現へ。
拓く決意。

代表執行役社長 黒田 英邦

世界中で進む「分断」や
資本主義の行き詰まり。
今、私たちが生きる社会は、
大きな課題に直面しています。
社会が変化していくなかで、
コクヨは何のために存在していくのか。
そしてコクヨが目指す
ビジョンとは何か。
そこには、ビジネスの枠を超え、
世界をつなぎ直すための物語があります。

  • QUESTION

    コクヨの「存在価値」
    とは何か。

    世界の「分断」を
    「自律協働」でつなぎ直す。

    今、これまでの社会システムや価値観が限界を迎えていると感じます。世界では分断が進み、グローバル資本主義にもひずみが生まれ始めている。社会は明らかに難しい局面に立たされています。私たちコクヨはいち民間企業なので、社会システムそのものをつくり変えることはできません。しかし、人々が社会課題をより前向きに捉え、協力して解決していく動きを増やしていくことはできます。それには、私たちが目指す「自律協働社会」というビジョンが必要だと信じています。

    「個人の自律」と「集団での協働」は、一見すると相反するものに思えるかもしれません。事実、日本が培ってきた「他者を思いやり、協力し合う文化」は、時に周囲への過度な同調を生み、個人の意志を埋没させてしまう側面もありました。

    しかし、これからの不確実な時代に必要なのは、同調ではなく「共創」です。一人ひとりが自律した意志を持ち、互いの個性を恐れずにぶつけ合う。その摩擦から、新しい絆や価値を編み直していくこれこそが、私たちが目指す「結いあう」関係性です。

    効率性や分断によって行き詰まりつつある現代社会において、この「自律と協働が両立する人間らしいつながり」は、新たな突破口になると信じています。これまで、人が集い、学び、働く「場と道具」を見つめ続けてきたコクヨだからこそ、この日本発・コクヨ発の新しい価値観をグローバルへと広げ、世界をもう一度「人間らしさ」でつなぎ直す。そこにコクヨの役割があると考えています。

    では、そんな社会をつくるためにはどうすれば良いのか。私たちは「好奇心」が鍵になると考えています。世の中がどれほど厳しい局面を迎えても、人間の創造性は無限大です。好奇心に火を灯し、その創造性を広げていけば、争いという手段に代わる新しい解決策を、人々は必ず自らの手でつくり出せる。コクヨが掲げた「好奇心を人生に」というスローガンは、社会に対する覚悟とコミットメントを表す言葉なのです。

  • QUESTION

    ワクワクする未来を、
    どのように描いていくのか。

    顧客憑依で
    「未充足ニーズ」を見つけ、
    未来を拓け。

    グローバルに展開していくということは、単に日本の便利な文具や家具を輸出することではありません。長く日本が大切にしてきた「自律協働」という価値観を、現地の文化やニーズに合わせて広めていくこと。コクヨのグローバル展開とは、その挑戦の連続です。その際に大切なのが「未充足ニーズ」という考え方です。既に顕在化しているニーズというのは、誰かがアプローチして既に解決しているもの。しかし本当に必要なのは、お客様自身もまだ気づいていない、満足できていない「未充足ニーズ」を探し当てること。そこにこそ、コクヨらしいクリエイティビティがあります。

    私は、圧倒的な「顧客起点」を体現する姿勢として、「顧客憑依」が大切だと話しています。アンケートの数字を眺めたり、外側からお客様を観察して「こういうものが欲しいんじゃないか」と考えるだけでは、真のニーズを掴むことはできません。自らが完全にお客様の立場になりきる。自分たちの好奇心を使って、お客様と一緒に好奇心とニーズを探し出していく。そうしたクリエイティビティのあるビジネスモデルこそが、収益性・成長性の高い事業やサービスにつながっていく。人間をとことん探究し、世界にワクワクする未来のワークとライフを自らつくり出す。そうして、世の中に新しい価値を提供し続けていくことが、私たちの役割だと考えています。

  • QUESTION

    代表として、
    どんな会社をつくりたいか。

    正解のない未来に
    「世界一風通しの良い会社」で
    挑む。

    新しいことに取り組もうとすると、未来には絶対的な正解がありません。だからこそ、たくさんの意見が出て、多角的なアイデアがあった方が成功確率が上がります。私は代表として、この会社を「世界一風通しの良い会社」にしたい。普通の組織では、「上の人が“YES”と言うことを言わなければいけない」という力が働いてしまいます。それでは未来を拓くアイデアは生まれないのです。実際、私が会議で意見を伝えてもそれは一つの意見に過ぎず、「参考にします」と通らないことも多々あります。でも、コクヨはそれでよいのだと思っています。「アイデアを出す」ということにおいては、年次や性別、国籍、新卒か中途かは一切関係なく、目の前の仕事に対して誰もがフェアに意見が言える。その環境が絶対に必要なのです。それには、日頃から「自分自身で決めて動く、その個人の意志を周囲の人たちは応援しサポートする」というカルチャーが根底にあることが大切です。みんながその風土の上に、意志ある実験と挑戦を実践しているのが今のコクヨなのです。

  • QUESTION

    新卒に期待することは何か。

    日本のユニークな価値観で、
    世界をより良くする。
    その熱量で、
    新しいコクヨを共につくろう。

    海外からコクヨのオフィスに視察に来た人々は、一様に目を見張ります。「いつもこんな楽しそうに働いているの?」「演技してるのでは?」と、私たちの働く姿を見て驚いています。テクノロジー偏重のビジネスの世界では、「人間らしさ」がどんどん失われています。だからこそ、私たちが目指している「自律協働」的な働き方が、グローバル社会にとって大きな可能性があると確信しています。日本という枠を飛び越え、世界に対して創造性と好奇心を広げていくチャンスが、今のコクヨにはあります。

    グローバルへと取り組みを広げようとしているなかで、「海外の仕事をするか」「日本国内で仕事をするか」と分けて考える必要は全くありません。お客様の課題を解決するために、自分の意見をはっきりと持ち、自らの行動で社内をも動かしていく。そして世の中も動かしていく。そんな高いモチベーションと挑戦心を持った次世代リーダーの参画を待っています。

PROFILE

2001年、コクヨに入社。社内改革を推進しながらキャリアを積み、2015年に代表取締役社長に就任。2021年に長期ビジョンCCC2030を策定し、企業理念を「be Unique.」に刷新。現在は、コーポレートメッセージ「好奇心を人生に」のもと、文具や家具の枠を超えた「WORK & LIFE STYLE Company」への変革を牽引している。

代表執行役社長 黒田 英邦