PEOPLE
グローバルステーショナリー事業本部
生産調達 | 事業リーダーコース
城田 陸 2023年新卒入社
世界で、どのようにつくり、届けるか。
ベストアンサーを見つけるのは自分。
ステーショナリーの販路をグローバルに拡大しているコクヨ。世界中のお客様がコクヨの商品を欲しがる状況になっても、品切れしてしまうことなく、求められる品質・価格で届けるためには、どこでどう生産することが望ましいのか。生産戦略を立案し、実行している一人が、大阪本社の生産調達本部で生産企画業務を担う城田陸だ。
ステーショナリー事業はASEAN諸国、北米、インドといった市場への参入を進めており、これまで日本市場や中国市場で販売してきた何倍もの売上を見込んでいます。今のままでは生産キャパシティの不足は避けられません。また、従来の調達体制では日本から離れたお客様に届くまでに時間がかかりすぎたり、コストがかかりすぎたりするケースも出てきます。グローバル展開に対応した生産調達体制を構築し、さらにQCD(Quality,Cost,Delivery)を最大化すること、それが僕たちの仕事です。
城田が担当しているのは、コクヨを代表する商品「キャンパスノート」を始めとする紙製品。マザー工場であるコクヨ工業滋賀に加え、上海工場、ベトナム工場などを担当し、それらすべての工場の生産体制や商品の仕入原価の構造を把握。どこの国でどれだけ販売していきたいという営業側の意向を受けては、どこでどうつくるかを考える。
考えるべき要素はかなり多くあります。同じ商品だとしても、つくる国が変われば調達する材料が変わります。品質を維持するための確認事項も多数。国をまたいで商品を輸送する必要があれば、各国の法規制も関わるし、輸送費も変わる。為替の変動や素材価格の高騰といったことも起こります。いろんな要素をかき集めて整理、分析し、ここでつくるのが一番良いと結論を出す。ベストアンサーを出せたときが、この仕事の一番楽しいときです。
これができれば大きな利益になる。
事業戦略の幅が広がる。
城田が入社3年目で経験したのが、ソフトリングノート「Sooofa」シリーズの生産移管プロジェクトだ。ソフトリングノートはステーショナリー事業の中でもとりわけ販売が好調な商品で、コンビニエンスストアのプライベートブランドでの展開も始まり、日本の工場の生産キャパシティーでは足りなくなることが見えていた。生産設備を増強しようとすれば機械の設計や部品の発注からとなり、間に合わない。そこで城田は、中国の工場で「Sooofa」を生産することができれば、日本の工場の生産キャパシティ不足を解消することができるのではないかと考えた。
ソフトリングノートは樹脂製の軟らかいリングで紙を綴じるノートで、コクヨが独自に開発した商品。生産設備も社外には公開せずトップシークレットです。中国にも生産設備はあるものの、生産する国が変われば調達する材料が変わる。日本のお客様が求める品質基準をクリアするには、リングの耐久性や印刷精度など、確認しなければならないことがたくさんありました。
日本の工場にも中国の工場にも足を運び、機械の音やインクや紙の匂いのする現場で現物を見ながら、現場のメンバーと話し合う。中国の工場でサンプルをつくってもらっては、品質試験のできる大阪の部署に持ち込み、数十種類の品質試験にかける。リングがちぎれやすい。罫線がずれる、太くなる。ある問題をクリアしたと思うと、次の問題が見つかる。品質テストは何十回にも及んだ。
必死でスケジュールを立てて、この日までにこれをと、いろいろな人へのお願いに奔走していました。なんの綺麗さもない泥臭い日々です。これができれば機会損失の回避だけでなく、コストダウンにもなり、事業の利益に大きく貢献できる。さまざまな部署に協力いただき、期限までに、求められる品質の基準を満たすことができました。日中両国で品質の高いソフトリングノートを生産できる体制を整えられたことで、グローバル生産戦略上の選択肢を増やすことができました。
開発も生産も営業も、
全部が一つに“同期”するように。
生産戦略を立てるという今の仕事を、入社前は想像もしていなかったという城田。生産調達本部への配属は意外だったが、自分が成長していることが感じられ、任されることが大きくなっていくことに楽しさを感じているという。
めちゃくちゃ面白いと思っています。任せてもらっているのがコクヨを代表するような商材たちで、すごくインパクトが大きい。見ているエリアも広い。いい責任感を持ってやれています。「工場の人に来てもらうな。俺たちが行くんだ。本社でエクセルを叩いていても起きていることは分からない」。先輩からそう叩き込まれてしょっちゅう工場に行くようになって、その言葉の意味が分かりました。直接会って、サンプルを囲んで、熱を持って話す。協力いただいたことのお礼やミスしてしまったことの謝罪は必ず会って伝える。それが信頼に繋がると感じています。自分に自信が持てるようになってきた今こそ、謙虚と感謝を忘れずにいたいと思います。
ものづくりに関わる部署とのつながりができてきた今、次は営業やマーケティングなどのフロント系の部署や、物流関係の部署とのつながりをつくり、視界を広げて事業戦略の立案・実行にもチャレンジしてみたいという城田。100均ストア向け専用商品を育てるプロジェクトに参画したり、20%チャレンジ制度で「グローバルECプロジェクト」に参画するなど、未知の領域にも積極的に踏み出している。
バリューチェーンの真ん中にいる自分がいろんな部署に情報を取りに行って、連携をつくって、開発も生産も営業も、全部が一つに“同期”しているような状況をつくりたい。そうすれば、いざ大きな案件や緊急案件が出たとき一斉に動いて大きなインパクトを出せる。人と協力した分だけ大きな壁を乗り越えられると思っているので、これからもそういう価値の最大化の仕方を大事にしていきます。